神食の料理人(感想)
ジャンプ+で連載中の『神食の料理人』の1巻を買ってみました。
ずっと気になっていた作品だったので、これを機に読んでみようと
思って購入しました。
まず思ったのは『料理描写が上手い』!
『ホクサイと飯さえあれば』という作品を描かれた方の作品だけあって、
料理の絵がまるで本物のように見えました。
絵柄は初期の『シャーマンキング』を和風方向にシフトしたような
作品で、好感が持てました。
十八と十六夜(イザ)の日常と、神食に襲われ片腕を食われてしまった
イザのために神食を斬りその料理でイザの腕を治す……という、明確な目標が分かりやすくて話にスッと入っていけました。
神撰組五番隊隊長・七五三(しめ)イツツの存在もいい味を出しています。
大食いでナンパしてきた男にご飯を奢ってやる、と言われてお土産に奈良漬を買っていると、男が厠に行くと言って逃げてしまい、お代を払うために十八の家で働くことに
なる、というところまでしっかりと理由付けがされていて素晴らしいです。
その彼女が蚕の九十九神を連れた『神食の料理人』で、イザの義手を作ってくれる。
モブ的扱いではなくしっかりとストーリーに絡めてくる辺り、一切の無駄がない。
これは最高のストーリーですね。ある意味『ぼく勉』を超えるかも知れない作品です。