幸運のロック(ピピピ/ラキロク)
今日は土
今日は土曜日で、ロックはラッキーと待ち合わせをしていた。
ラッキーがピアスを新調したいと言うので、それに付き合うことになったのだ。
「おはよう、ロック君!!」
「よぉ、園田。早速だけど、どんなピアスが良いんだ?」
「そうだなあ……この前ネットで良さげなの見つけたから、それにしようと
思ってるんだ。ほら、これ」
そう言ってラッキーが見せたスマホの画面にはお洒落な卵に羽の生えた
ピアスが写っていた。
ロックはそれを覗き込んで、頷いた。
「へえー。結構いい感じじゃん。じゃあそれを探そうぜ。でも園田、
お前今までピアスなんてしてなかったのに何で急に新調しようと思ったんだ?」
「いやそれがさ、この前ミーミンが寮に来た時、前のピアスをイタリアに置いてきた
からってリボン型のピアスにしてただろ? だから俺もピアス付けたいなと思ったんだ」
「なるほどな。あ、あの店だろ?」
ロックが指さしたのはピアスを専門に扱う店だ。
「うん。じゃあ行こうか。ロック君もピアス付けない?」
「うーん……そうだな。俺も付けてみようかな」
園田とお揃いも悪くないな、と思ってロックは頷いた。
二人は店に入り、まずはラッキーが探しているピアスを探すことにした。
少しして、ラッキーが欲しがっていたピアスを見つけて、次はロックの
ピアスを探すことになった。
「ロック君はどんなピアスが良い?」
「そうだな……俺はシンプルなのが良いな。ゴチャゴチャしたのは好きじゃねーから」
「そっか……あ、これなんてどうかな?」
ラッキーが指差したのはシンプルなデザインの柄のピアスだ。
ロックもそれを気に入り、会計を済ませて店を出た。
充実した休日になった。