『アオのハコ』×『鬼滅の刃』
「大喜ー! 大喜ー!」
「雛……その『大喜』って呼び方はやめろって言ってるだろ。任務中は
跳柱って呼べ」
「いいじゃーん、小さい頃からの幼馴染で、知らないことなんてないんだし~」
鬼殺隊の蝶柱と跳柱の大喜と雛は小さい頃から一緒に育った幼馴染。
数年連絡を取っていなかったが、鬼殺隊に入って柱として再会した時は
驚いた。
「お館様のところに行くぞ。今日は柱合会議だろ?」
「そう言えばそうだったね。私、不死川さんとはあんまり顔合わせたくないなー。
あの人、何かいつも怒ってる感じだし……」
「実弥はあれが普通だ。お前もいい加減慣れろよ」
「無理だよ、ほら、いつだったか玄弥君にもきつく当たってたじゃん?
あれ見た時から何か本能で拒否しちゃうって言うか……」
「気持ちは分かるけどさ、慣れないとやってけないぞ?」
「そうだけどさ……」
不死川実弥は確かにきつい性格だが、それが彼の素なのだから仕方ない。
(雛もそういうもんだって割り切ればいいのに……)
そう思いながら大喜は雛と並んでお館様のところへ向かった。