君の好きな物を作ってあげるよ。(ピピピ/ラキアコ)
今日はラッキーの通う音高で調理実習がある。
下位クラスも上位クラスも関係なく全員が家庭科室に集まる。
ラッキーは料理は比較的得意な方なので、調理実習と聞いて前日からエプロンを
用意して準備万端で当日を迎えた。
「今日作るのはハンバーグです。材料は用意してあります。
では始めて下さい」
先生の合図で生徒達は準備に取り掛かる。
まずラッキーは挽肉をあいびき合い挽きにして、丁寧に捏ねて、油を引いた
フライパンに入れて焼き始めた。
肉汁の匂いを嗅ぎながらラッキーはこんなことを考えていた。
(フルスさん確かハンバーグ好きだったよな