僕たちの好きな物を教えてあげる。(ピピピ/音上家の七つ子)

 

今日は久々にラッキーを含めた七つ子が一堂に会していた。

それぞれのスケジュールが合ったので、それぞれの好きな物を

持ち寄って食べようということになったのだ。

 

「よぉ、皆。好きな物を持ってきてくれって言っておいたけど、

持ってきたか?」

 

口火を開いたのは長男のドンだ。

その言葉にミーミンとレイジロウが答える。

 

「勿論よ。アタシは味噌ラーメンとティラミスよ」

「僕は焼肉だよ」

 

それに対してドンは頷き、ラッキー、ソラチカ、シカト、ファンタの方へ向き直った。

 

「お前らも持ってきたよな?」

 

「俺はオムライスだよ」

「俺は炭酸水だ」

「俺は高級中華……」

「オレはリンゴを料理してアップルパイにしてみた」

 

上からラッキー、ソラチカ、ファンタ、シカトだ。

そして当然のようにラッキーが口を開いた。

 

「そう言うドンはちゃんと用意してきたんだろうな?」

 

ドンは自信たっぷりに頷いて、お節料理を取り出した。

 

「これで全員揃ったな。各自好きに食べていいぞ」

 

そのドンの言葉で、全員がそれぞれの持ち寄った物を思い思いに食べていく。

レイジロウはラッキーと持ち寄った物を交換していた。

父の見ていないところでは七つ子は仲良しなのだ。