神食の料理人③感想

今日は待ちに待った「神食の料理人」の三巻を買ってきました(^^♪

最初に「神食の料理人」と出会ったのはたまたまネットサーフィンをしていて

鈴木小波先生の作品を見つけたのがきっかけでした(#^^#)

(ちなみにその時のツイートはイザの手ぬぐいが当たるというものでしたが、

残念ながら〆切を過ぎていました…(;^ω^))

それから少しして書店に行くきっかけがあったので、神食の料理人一巻を

購入しました(^_-)-☆ 今では単行本の発売を楽しみにコロナ禍を過ごしています。

三巻で良かったのはみつめの隣に居るつっ君がフレンチブルドッグに似ている

という設定だったことです(#^.^#)

 

幸運のロック(ピピピ/ラキロク)

今日は土

 

 

今日は土曜日で、ロックはラッキーと待ち合わせをしていた。

ラッキーがピアスを新調したいと言うので、それに付き合うことになったのだ。

 

「おはよう、ロック君!!」

「よぉ、園田。早速だけど、どんなピアスが良いんだ?」

「そうだなあ……この前ネットで良さげなの見つけたから、それにしようと

思ってるんだ。ほら、これ」

 

そう言ってラッキーが見せたスマホの画面にはお洒落な卵に羽の生えた

ピアスが写っていた。

ロックはそれを覗き込んで、頷いた。

 

「へえー。結構いい感じじゃん。じゃあそれを探そうぜ。でも園田、

お前今までピアスなんてしてなかったのに何で急に新調しようと思ったんだ?」

 

「いやそれがさ、この前ミーミンが寮に来た時、前のピアスをイタリアに置いてきた

からってリボン型のピアスにしてただろ? だから俺もピアス付けたいなと思ったんだ」

 

「なるほどな。あ、あの店だろ?」

 

ロックが指さしたのはピアスを専門に扱う店だ。

 

「うん。じゃあ行こうか。ロック君もピアス付けない?」

 

「うーん……そうだな。俺も付けてみようかな」

 

園田とお揃いも悪くないな、と思ってロックは頷いた。

二人は店に入り、まずはラッキーが探しているピアスを探すことにした。

少しして、ラッキーが欲しがっていたピアスを見つけて、次はロックの

ピアスを探すことになった。

 

「ロック君はどんなピアスが良い?」

「そうだな……俺はシンプルなのが良いな。ゴチャゴチャしたのは好きじゃねーから」

「そっか……あ、これなんてどうかな?」

 

ラッキーが指差したのはシンプルなデザインの柄のピアスだ。

ロックもそれを気に入り、会計を済ませて店を出た。

充実した休日になった。

 

 

 

 

 

 

 

僕たちの好きな物を教えてあげる。(ピピピ/音上家の七つ子)

 

今日は久々にラッキーを含めた七つ子が一堂に会していた。

それぞれのスケジュールが合ったので、それぞれの好きな物を

持ち寄って食べようということになったのだ。

 

「よぉ、皆。好きな物を持ってきてくれって言っておいたけど、

持ってきたか?」

 

口火を開いたのは長男のドンだ。

その言葉にミーミンとレイジロウが答える。

 

「勿論よ。アタシは味噌ラーメンとティラミスよ」

「僕は焼肉だよ」

 

それに対してドンは頷き、ラッキー、ソラチカ、シカト、ファンタの方へ向き直った。

 

「お前らも持ってきたよな?」

 

「俺はオムライスだよ」

「俺は炭酸水だ」

「俺は高級中華……」

「オレはリンゴを料理してアップルパイにしてみた」

 

上からラッキー、ソラチカ、ファンタ、シカトだ。

そして当然のようにラッキーが口を開いた。

 

「そう言うドンはちゃんと用意してきたんだろうな?」

 

ドンは自信たっぷりに頷いて、お節料理を取り出した。

 

「これで全員揃ったな。各自好きに食べていいぞ」

 

そのドンの言葉で、全員がそれぞれの持ち寄った物を思い思いに食べていく。

レイジロウはラッキーと持ち寄った物を交換していた。

父の見ていないところでは七つ子は仲良しなのだ。

 

 

君の好きな物を作ってあげるよ。(ピピピ/ラキアコ)

ラッキーの通う音高では今日調理実習がある。

ラッキーは前日からエプロンを用意し、準備万端の状態で

当日を迎えた。

下位クラスも上位クラスもなく、全員が調理実習室に集まる。

 

「今日はハンバーグを作ります。材料は一通り揃っています。

作ったものを自分で食べても誰かにあげてもOKです。では始めて下さい」

 

ラッキーは挽肉を捏ねながら、こんなことを考えていた。

 

(確かフルスさん、ハンバーグ好きだったよな……。フルスさんにあげるか……)

 

そうこうしている内にハンバーグは出来上がり、ラッキーは丁寧に

盛り付けて亜子のところへ持って行った。

 

「フルスさん、これ俺が作ったんだけど……良かったら味見してくれないかな……?」

 

亜子は目を輝かせて勢いよく頷いた。

少し冷静さを取り戻してから、亜子はナイフとフォークでハンバーグを切り分け、

口へ運び、微笑みを浮かべてこう言った。

 

「ありがとう、園田くん……こんな美味しいハンバーグを食べたの久しぶり……!」

「喜んでもらえて良かった……!」

 

今日はラッキーにとっても亜子にとっても最高の一日になった。

 

 

 

君の好きな物を作ってあげるよ。(ピピピ/ラキアコ)

今日はラッキーの通う音高で調理実習がある。

下位クラスも上位クラスも関係なく全員が家庭科室に集まる。

ラッキーは料理は比較的得意な方なので、調理実習と聞いて前日からエプロンを

用意して準備万端で当日を迎えた。

 

「今日作るのはハンバーグです。材料は用意してあります。

では始めて下さい」

 

先生の合図で生徒達は準備に取り掛かる。

まずラッキーは挽肉をあいびき合い挽きにして、丁寧に捏ねて、油を引いた

フライパンに入れて焼き始めた。

肉汁の匂いを嗅ぎながらラッキーはこんなことを考えていた。

 

(フルスさん確かハンバーグ好きだったよな

懐古的な思い出を香りに込めて(ピピピホワイトデー/ラキアコ)

今日は3月14日。ホワイトデーの日はラッキーの通っている音高は

女子がソワソワしていた。

ラッキーはと言うと、レイジロウに彼の好きな焼肉を食べて貰おうとクール便で

肉をイタリアへ送ってから登校してきた。

そんな彼の手には小さな包みが握られている。それはバレンタインにチョコをくれた

古須亜子への贈り物だ。女の子に何をあげたらいいか悩んだが、結果的にアロマを

選び(店には女性客が多く入り辛かったが)、ラッピングをして貰って準備は万端。

後は亜子を探して渡すだけだ。

彼女を探してウロウロしていたら、いつもの木陰で本を読んでいる亜子を見かけた。

 

「あ、居た。おーい、フルスさーん!」

「園田くん……何か用?」

「いや、今日ホワイトデーだろ? だから……ほらこれ、バレンタインのお返し」

 

そう言ってラッキーは包みを渡した。亜子は顔を赤らめながら受け取ってくれた。

 

「開けてもいい……?」

「勿論。喜んでくれるかどうかは分からないけど……」

 

そう言うと亜子は包みを丁寧に開けた。

中からラッキーが選んだアロマが出てきた。亜子はパッと顔を輝かせた。

 

(良かった、喜んでもらえた……)

 

ラッキーはとりあえずホッと一息ついた。

亜子は嬉しそうにアロマを見つめて、ラッキーに向かってこう言った。

 

「ありがとう、園田くん。今度オムライスを食べに行こうね。奢るから」

「えっ……いいの?」

「うん。アロマのお礼したいから……ダメ?」

「いや、フルスさんが良いならお言葉に甘えようかな」

「うん、じゃあ次の日曜10時に駅で待ち合わせね」

「分かった。楽しみにしてるよ」

 

そう言って二人は次の聴音の授業の教室へ向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

懐古的な思い出を香りに込めて(ピピピホワイトデー/ラキアコ)

今日は3月14日。ホワイトデーの日はラッキーの通っている音高は

女子がソワソワしていた。

ラッキーはと言うと、レイジロウに彼の好きな焼肉を食べて貰おうとクール便で

肉をイタリアへ送ってから登校してきた。

そんな彼の手には小さな包みが握られている。それはバレンタインにチョコをくれた

古須亜子への贈り物だ。女の子に何をあげたらいいか悩んだが、結果的にアロマを

選び(店には女性客が多く入り辛かったが)、ラッピングをして貰って準備は万端。

後は亜子を探して渡すだけだ。

彼女を探してウロウロしていたら、いつもの木陰で本を読んでいる亜子を見かけた。

 

「あ、居た。おーい、フルスさーん!」

「園田くん……何か用?」

「いや、今日ホワイトデーだろ? だから……ほらこれ、バレンタインのお返し」

 

そう言ってラッキーは包みを渡した。亜子は顔を赤らめながら受け取ってくれた。

 

「開けてもいい……?」

「勿論。喜んでくれるかどうかは分からないけど……」

 

そう言うと亜子は包みを丁寧に開けた。

中からラッキーが選んだアロマが出てきた。亜子はパッと顔を輝かせた。

 

(良かった、喜んでもらえた……)

 

ラッキーはとりあえずホッと一息ついた。

亜子は嬉しそうにアロマを見つめて、ラッキーに向かってこう言った。

 

「ありがとう、園田くん。今度オムライスを食べに行こうね。奢るから」

「えっ……いいの?」

「うん。アロマのお礼したいから……ダメ?」

「いや、フルスさんが良いならお言葉に甘えようかな」

「うん、じゃあ次の日曜10時に駅で待ち合わせね」

「分かった。楽しみにしてるよ」

 

そう言って二人は次の聴音の授業の教室へ向かって歩き出し。。